author : rinrin
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ドラマを読み解く【ドラマ】
2010-08-09 Mon 23:28
夏の新ドラマに、土曜8時から、「ハンマーセッション」があります。
(原作は漫画です)

単純な話で、かつ、一話完結なので、見やすい部類に入ると思います。

先日の第5話を見て、ちょっと、思ったことを書き記してみたくなりました。

(TVを見ながら、...ψ(。。)メモメモ...してました)

あらすじは、こちら

エリカ(高校生の娘)が母親に、「どうして授業参観に来なかったの?熱を出しても、
迎えにこなかったの?本当の子供じゃないから愛せなかったんでしょう?」と、
母親を責めるシーンがありました。
そして、娘の誕生日のために、母親が手作りしたケーキを床に叩きつけます。

この時のエリカの状態が、私には、なるほどなあと
何かとつながった感がありました。


ちょっとした、思い込みや、気持ちがすれ違った時、
エリカの心は、母親を頑なに拒み、歪んでいきます。

参観日に来なかった母親だけが、クローズアップされ、
自分は、愛されていないのだという証拠を、探していきます。
そして、証拠を突きつけ、母親に怒りをぶつけます。

その時、確かにあったはずの過去の暖かい親子の思い出は、
エリカの心の中から、消え去っていました。

怒りをもった自分が、相手に怒りを向けるためには、
暖かい思い出があると、自分に不都合が生じますね。
不都合であれば、たやすく、過去の記憶を自分の都合のいいように
書き変えてしまうのが、ACの特徴と共通しているなあと、
感じました。

そして、自分を守るため、自分の正当性を訴える作業をはじめます。
このとき、「授業参観にこなかった」という事実だけが、エリカの脳裏には、
クローズアップされはじめます。
事実では、あったのだけれど、その周辺の感情についても、消去されていきます。

おそらく、エリカの母親は、授業参観に行きたくて、たまらなかったはずです。
そのことを、エリカも知っていたはずです。

ここで、事実さえも、歪んで、強調されていきます。

そして、今の自分がこうなったのは、「あなた」のせいだと、
書きかえられていきます。
人は、自分で責任を負いたくない時に、このような
思考を選ぶのではないかと思います。
自分が、傷つかないための手法ですね。

人は、たった一つのわだかまりで、たやすく、このような気持ち(怒り、憎しみ)
に陥りやすいことを示唆しているのではないかと感じます。

このような状態を、「記憶の操作」と言います。


しかし、後に、蜂須賀先生のハンマーセッションで、親子の和解となります。
(そうそう、親子というものは、TVのようには、ならないと思うのですが)

和解の直前に、母親との暖かい・・・確かに愛された思い出を
脳裏浮かべるエリカは、混乱します。

これは、人が、記憶を取り戻し、事実を認める時の、葛藤だと思うのです。
今まで、憎いと思ってきた相手を、受け入れざるを得ない時に、
このような葛藤が、起こるのではないかと思います。

その葛藤に、エリカが、どのように、決着をつけるのか
そこに、注目していましたが・・・

彼女は、関わってくれた、蜂須賀先生を、思い切り叩きます。
そして、荒治療ではあるけれど、母親との共に楽しく過ごした記憶を呼び覚まし、
和解へと導いた、先生に対しての、認める悔しさを秘めた表情と目が、
とても、印象的でした。

実に、悔しそうでした。

この悔しさ・・・よくわかります。

認めるには、「自分のやってきた過去」を、
間違っていたと、認めなければならないからですね。
このエリカの葛藤の決着を、蜂須賀先生が、引き受けたという
感じがしました。

大人でも、そのような事が起こりうるだろうと、容易に想像できます。
この悔しさ、誰かにぶつけたい・・・高校生なら、なおさら、そう思うことだと思います。

そして蜂須賀が、言います。

「つまらない事にこだわって、一人っきりで孤独に生きていくか、命がけで
お前を守ってきた人の愛情を信じて、一緒に生きていくか、決めるのはお前自身だ」


信じるということは、確かに難しいです。

お互いに調子がいい時は、たやすく信じられるものです。
しかし、相手がどんな状態であっても、
信じることが、できるのか、その人の心のあり様が、試されるのだと思います。

ほんの少しでも、暖かい記憶が残っているのなら・・・
忘れないでいる自分でいたい、私は、そう思うのですよ。

失ってからでは、遅すぎるときもあるのです。
失ってばかりきた私だから、そう思うのです。

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