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歩いていこう

author : rinrin

ヘルマンヘッセ [ 子ども・不登校の1年間 ](94)


高校の頃だったか、友人に影響されて、ヘッセにのめりこんでいた時期があった。

それまで、ヘッセと言えば、「車輪の下」のように、

教科書に載っていたものを、読んでいただけで、それには、特別

感慨はなかったのだが、ある日、文学少女の友人が読んでいた、

「シッダールタ」を何気に借りて、感動したことが始まりだった。

それから、「デミアン」。これが大好きになって、

永遠の少年デミアンは、その後しばらく、私の憧れの人となった。

そして、もう一度、最近、「車輪の下」を読んでみたんです。

高校生のころとは印象がまったく違って、

主人公の少年の気持ちが、親や世間の期待に抑圧されて

死んでいく気持ちが、まるで、自分を追体験するような気持ちで読めたので

人生の時期によって、受ける気持ちが変化するのを味わった。

他にも「メルヒェン」「知と愛」なども読んだはずだが、これらは、

あまり記憶にないところを見ると、好みではなかったのだろう。

「シッダールタ」は、いわゆる釈迦の話だったのですが、

お釈迦さまって、死んだときにお世話になる神様みたいな人って

大きな誤解を持っていた当時の私には、人間釈迦として、生々しく苦悩する

シッダールタが、非常に興味深く感じたのでした。

その後、三瀬龍原作、萩尾望都の描く「百億の昼と千億の夜」で

キリストと再び釈迦に出会った。

宗教性とは、程遠いものだったが、絶対的なものにあこがれ

永遠のもの、神話的なものに強烈にひきつけられていた時期でした。

そんなこんな、考えていたら、昔から、本が唯一、私の楽しみ

だったことを、ふと思い出した。

そういえば、祖母の家へ行くと、

「もの○の塔」とかいう雑誌が置いてあったりして、

純真な(??)私は、それに書かれている天国とか天使とか、

きれいだ!と、絵を食い入るように見てたこともあったっけ。

反対に、地獄やら、裁きやら、罰などと、恐ろしいことも書いてあったりして、

もしかしたら、そこらのホラー本より、ずっと怖いものですよね。(笑)

実際は、祖父が近所のお付き合いで、もらっていた雑誌だったようだった。


また、祖母のうちには、叔父たちが読んでいたのであろう

「ナポレオン・ヒルの成功の~~」とかいう自己啓発の本もあったりして。

中学生の私には、到底理解不能だったが、不能ながらも、ひまに任せて読んでいた。(笑)

何か役にたったのでしょうかねえ。(爆!)

さっぱり覚えてないけれど、狭い部屋の一角に座り込んで、

本を読んでいたそのときの情景を思い出すと、

本の香りがなつかしく思い出されます。
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