author : rinrin
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「おまえのために」という暴力
2009-02-13 Fri 11:08
朝、登校日の娘を送り出し、ぼ~っとTVを見ていたら、
時津親方の弟子リンチ事件のことを報道していた。

最近、ハラスメントという言葉に、よく遭遇し、
過去、私自身、宗教や、子育てサークルの中で体験した
「あなたのために」という暴力を、よく思い返す。

公判では、親方は、弟子に、指示は、しなかったという。
弟子は、親方に支持されたという。

オウムサリン事件の時も、指示した、しないで、もめてたなあ。

恐らく、時津親方は、言葉の上では、あいつを、リンチしろと、言わなかったであろう。
しかし、彼は、以前、死亡した弟子に、ビール瓶を振りおろすようなことをやっている。
これは、特別なことではなく、日常的に行われていたのだろうと、推察できる。
また、相撲部屋という特殊な閉鎖空間であり、
また、国技として、守られている、そういう負の部分は、おそらく、
どの部屋でも、行われているようなことだろう。
きっと、愛情と言う名のしつけとして。

親方は、弟子を、一人の自立した人間ではなく、自分を着飾る物の一部として、
感じていたのだろう。

商品として、扱うということは、自分が、商品のオーナーだ。

この体系を、よく考えてみると、
飼い主と、犬
親と子、
社長と社員
先生と生徒
夫と妻
教祖と弟子

今の日本社会、そのものが、他者を、物とすることが
当り前のように、はびこっている。

たまたま、それが、相撲界だったというだけの話。
少し前に、海上自衛隊でも、もうすぐ、除隊する青年を、
みんなで、「はなむけ」として、リンチしている。

これらを、総じて、ハラスメントという。


被害者は、何度も逃げようとした。
しかし、連れ返される。

ここの問題点は、選ぶのは、本人の自由意思なはず。
相撲をやめるも、続けるも、本人なのだ。

実家へ帰っても、逃げ場はなかった。




「逃げることは許されないんだ」という禁止令。

恐らく、どの力士も、今いる世界から、逃げられないんだと、
絶望しているのではないか?
ほんの一握りの人たちが、スポットライトを浴び、
頂点を極めることができる姿を見ながら、
いつか、夢見た姿ではない今の幕下の自分に、
浴びせられる親方や先輩力士からは、
「おまえは、ダメなやつだ」、
「おまえは、使えない」と、
言われることが多いだろうと、たやすく想像つくことだ。

その中に、ずっと、いると、
「自分は、何もできない、ダメなやつなんだ」と、
自己否定をするようになるのは、人間の常だ。

自己否定され、逃げられないという禁止令の中で、人は、
どのような心理状態になるのだろうか。

他者を攻撃して、自分のストレスを発散させるか、
親方に、依存して、親方の気に入るように、
先回りして、動くようになる。

だから、親方に指示されたという弟子たちの言葉は、
ある意味、正しいのだ。

「あいつに、話しをしてやれ」と親方は兄弟子たちに言った。
兄弟子たちは、親方の怒り方、言い方、態度で、親方の言う、「話」とは、
こらしめることだと、解釈した。

親方は、自分の保身を考え、「話」と、言葉に出したが、
親方自身も、弟子たちを、「言わなくてもわかるだろう。察しろ」
という、無言の圧力があったのではないか?

親方は、確かに、はっきりとは、指示は、していない。
しかし、親兄弟から離れて、同じカマの飯を食べ、
癖も、性格も、家族と同じくらいに、お互い熟知している親子のような間で、
まるで、子供が親の気に入るように、気持ちを察して、
良い子を演じるようなものだ。
親の気持ちなんて、子供は、お見通しだ。


弟子たちは、そのような、有形無形の中で、ほめられたり、認められたり、
そこで、ご褒美をもらい、自分の中の矛盾を一時、満足させる。

しかし、人間は、そのように、支配され、抑圧されると、
自分を自由に生きられない、ストレスが高まってくる。
そこには、スケープゴート・・・生贄を必要とするようになる。

今まで、どれほどの、いけにえが、この世界で、生まれては、
死んでいっただろうか。

学校・・・
職場、会社、家庭。

気になるのは、被害者の父親が言った言葉だった。
「納得するまで、戦います」

逃げてきた子どもを、守れなかった悔しさや、罪悪感を、
他者にぶつけても、加害者は、本当の意味での反省など、することはないだろう。
納得・・・どうやってするのだろう。
裁判所が下したものに、納得できるのだろうか。
親方が、誠心誠意謝ってくれたらできるのだろうか。

親方自身、もう、何十年も、相撲界に支配されて、
自分自身の人生を、生きていない。

その無意識の怒りや悔しさは、親方となったとき、
かれを、裸の王様にした。

伝統、風習、国技という、ぬくぬくと守られた世界の暴君になった。
しかし、彼が、そのことを知ることは、無いように思う。


これは、学校でも、親と子、社会でも、普通にあることだろう。


ハラスメント・・・・

「とにかく、その場から、逃げなさい。」

私は、いつか、そうアドバイスされた。


第一歩は、逃げることだ。
振り切ることだ。

その決心は、正しい。

あなたが、不要な罪悪感を抱く必要は、まったくないのだから。

まず、自分を、救おう。

それから・・・物語は、始まるのだから。















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