author : rinrin
怒りの解放(5)~殺りくの現場~
2009-07-10 Fri 00:10
この怒りの解放について、

何か有効な資料はないかと、色々、本やネットを、探しまくった。

先人たちの言葉を探しているうちに、不思議な符合の一致に

気がついた。



「怒り」の対局にある「赦し」。

しかしながら、この「赦し」という言葉には、非常に惹かれながらも、

多大な嫌悪感も募った。


試しに、怒りを検索してみてください。

結構、対の言葉として、「怒りと赦し」という言葉が、

ひっかかってきます。



聖書の言葉が引用されたり、しています。

しかし、回復途中のACにとっては、毒にしかならない。


「右のほほを打たれたら、左のほほを差し出せ」なんて、

腹がたって、できない。

打ち返したくなる気持ちが、ふつふつと、湧き出てきました。



それは、私の気持ちなのか、チャイルドの気持ちだったのか。。。

その気持ちは、次第に、心の声になっていった。


.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+。.:*・゚+。.:*・゚


「どうして、赦さなければならないんだ?」

「たとえ、赦しても、相手は、何も変わらないじゃないか」

「あたしは、苦しい思い、悲しい思いを溜め込んでいるのに、
 
お父さんとお母さんは、何も知らずに、一生を過ごし、

そのまま死んでいくなんて、 絶対、ゆるさない!」

「復讐したい。許すなんて、できない」

それは、内面から湧き出る、激しい抵抗でした。


感情が、少しずつ出始めていました。


私は、このまま・・・一気に、怒りの解放へと持ち込みたい気持ちで

後に続く、怒りを自分の中から引き出すチャンスを、覗っていました。


丁度その頃、スーザン・フォワード著の、「毒になる親」という本を読んでいて

本の中の、「親との和解」のエクササイズに目が留まりました。

怒りの浄化の方法として、

“気持ちが、どうしても治まらなかったら、

カラのイスに、憎んでいる相手が座っていると想像して、

新聞紙で、ぽこぽこ殴りなさい“

というエクササイズが、あった。




なんか・・・、それでも、甘っちょろいな・・・

笑っちゃうな・・・

でも、探していた、方法としては、これが、一番、

近いかもしれない。


ああ、でも、こんなもんじゃ、だめだ。

新聞紙では、だめだ。

だめだ。

チャイルドが失望しているのが、わかる。

もう、チャイルドの怒りは、出口を求めて、

そこまで、噴き上げてきている。


あとは、準備が整うのを、待つだけだ。


どうしたら、いい?



やって、いいのか・・・?


殺っていい?

殺っていい?


そう、ささやいてきた。


その時、

仮の親が、言ってくれた。


「おやりなさい」と。

「やっておしまいなさい」



GOサインが出た。

チャイルドが、小躍りしながら、怒りを、発動させた。

そのときの大人の私も、

その一言を、心から熱望して、じりじりと、待っていたのだった。



瞑想・・・


場所は、実家。


アンソニーさん(援助者)が、でてきた。

そして、場にそぐわない明るい顔で、

幅の太い剣を、チャイルドに渡す。


白い狼が現れた。
(この狼は、私が過去、小さいころに、作りだした、別人格です)


私は、チャイルドに意識を重ねる。

剣をもって、家の中に入る。

狼もすぐ、そばに一緒にいてくれる。


おとうさんとおかあさんが喧嘩をしているシーンが再現されている。


この状況でも、やつらは、自分のことしか考えない。



狼が、そろそろと、音もなく、父親近づいていく。


大人の私の中で、再現された言葉が、こだまする。

最後に、父親と大ケンカして、殴られた日、

「こいつは、いつか、親を殺す!」

と、ヒステリックに、叫んだ父親の言葉。


悲しい予言。


狼が、いっきに、飛び上がって、父親の首に噛み付いていった。

父親が、叫んで倒れる。

狼の口は、赤い血で、汚れている。

傷口をおさえて、うなりながら床に倒れこむ父親。

すかさず、チャイルドは、剣を振り上げて、

そのまま、父親に向かって、振り下ろす。




血が四方に飛び散る。

ぬるぬるとした、血の感触が、リアルだった。


血だらけの父親が、何か言った。


「おまえ、親を殺すのか」


チャイルドは、一瞬ひるむ。


私も、重なっているので、チャイルドに、力を送る。




「自分のしてきたことさえ、しらないって言うんだ。

私がどういう気持ちだったなんて、知らないっていうんだ」

チャイルドは、そう叫んだ。



そして、最後に、父親の腹に、剣を突き立てる。


床の上、


父親らしき人が、剣を突き立てられて、うめき声を上げている。


哀れに見えた。


自分が何をしてきたのか、何も知らないでいる。


もう、いい。

それでもいい。



「さようなら」

チャイルドと私が、重なって、言う。


父親は、動かなくなった。




今度は、母親。

母親は、怯えていた。

何が起きたのか分かりもせず、

知りもせず、

我が子を、恐怖で見つめていた。

この人も、自分の罪が分からずにいた人。


(アンソニーさんが、もう一本剣を投げてよこした)


少し、ためらった。

ためらわせるもの、それは、

偽物の愛情。


アンソニーさんが言った。


「やっちまうんだ!」


声に促されて、母親を剣で、刺した。

父親と違って、心臓だけを狙って、貫いた。

壁に剣が刺さってしまって、そのまま、母親は、死んだ。


その様子を認めてから、

私たちは、今まで育った家を出た。


私は、チャイルドから分離して、

血だらけのチャイルドを抱きしめた。


チャイルドが、泣いている。

私も、泣いている。


やり遂げた、思い。

満たされた思い。


しかし、さらに、

アンソニーさんが、剣を、私に、くれた。

まだ、残っている。


もう、止められないのだ。


その場を離れます。



そして、夫。

「あなたは、私に、必要ない」

私は、そう言った。

そして、夫を剣で切ってしまいました。

まるで、作業のように、淡々としています。

あっけなく、彼は、床に転がった。


そして、「T」。

勢いが付いているので、怯まなかった。

彼女は、止めさせようと、愛情深く、こちらへ向かってきた。

しかし、思い切り、剣を振り上げた。

「もう、おわりにしよう。さよなら」

そう言って、彼女を二度、三度、頭から、切ってしまって、殺した。





復讐。。。


すべて、終わり。

これで、おしまい。











ああ、わかった。

すごく、納得した。

「殺す」ということは、執着を切るという事だったのだ。


アンソニーさんが、剣を受け取る。

そして、しっかりと、肩を抱いてくれた。

チャイルドも、誇らしげに、微笑んでいる。

お互い、血だらけなのに、

とても。。。。




とても穏やかです。



やっと、自分の心を取り戻せた。

私のものが、私に戻った。



白い狼が、ふわりと近づいてきた。

私には、狼が別れを告げにきたのだと、分かった。


「長い間、私のそばにいてくれて、ありがとう」

そう、抱きしめて伝えた。

そうして、狼は、手の中で、消えていった。




願いは、果たされた。



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この記事のコメント
らんでるさんへ
そうですか^^

少しは、助けになって、嬉しいです。
良かった、良かった^^

緑の血でしたか~。
う~ん、リアルじゃ~。(汗;
2009-07-11 Sat 22:55 | URL | りんりん #-[ 内容変更]
おお~!ジャストミートなコメント、ありがとう。
りんりんさんのおかげで、私も、改めて、母親の殺戮場面をイメージする機会を持てました。

なぎなたで心臓を一突きです。
母親は,大量の緑色の血を。ぷしゅーっと吹き出しながら、白目を剥いて悶絶しました。

りんりんさん、この記事を書いてくれて、ありがとう!
2009-07-11 Sat 09:29 | URL | らんでる #tHX44QXM[ 内容変更]
きんたろうさんへ
何度も食い入るように、コメントを読みました。

闇と光は、表裏一体です。
闇は、光をわかるために、存在し、
光は、闇を照らすために存在します。

私は、そう思っていますよ。

そして、誰の中にも、光も闇もあります。

どう使うかは、その人次第ということでしょう。


コメント、本当に、嬉しかったです。
ありがとう。

また、お話してくださいな。



2009-07-11 Sat 01:46 | URL | りんりん #-[ 内容変更]
最高傑作
今朝 長々とこの文章を読みふけっていました。

りんりんさんの文章の中でも
一番、私に心伝わりました。

一節、一節・・・・・・

殺すと言う意味・・・

切る(執着)と言う意味・・・

殺すと言う言葉の中に

ガンガン伝わる想いです。

貴方は、とんでもなく辛い思いをされましたね。

私は、りんりんさんのこと
ず~~~~~~っとみてきました。

だからこそ分かるのです。
あなたの勇気が・・・

勇気を持つものにしか自分の世界は変えられない・・

その事が、とても切なくて・・
とても、いとおしくて・・・
書かずにはいられませんでした。

貴方の言う、光とは・・・
この言葉が、表しているようにさえ感じます。

人は、言葉を、光にも闇にも変える力を
持っているんですね。

どんなに闇に力を持つ言葉でも
光を失わない意思を持つ事で
人は、光に導かれると言うことを
教えていただきました。

ありがとう

りんりんさん

きんたろう
2009-07-10 Fri 21:44 | URL | りんりんさんへきんたろう #sARJH.kY[ 内容変更]
葵さんへ
過去を振り返ってみると、自分の周りでおこる出来事は、
本当は、さして、大事な問題ではないのだと、思います。

私が体験した、不登校、うつ、機能不全家庭、
宗教問題、嫁姑問題、、等々の不幸と思われるような
事象は、ただ、起こったことであり、
かつての私は、それらの不幸な出来事に対して、
反応した感情に、振り回されていたに過ぎない・・・と思っています。

多くの人は、それらへの、対処法を求めて、大いに悩むのですが、今、起こっている現実は、実際のところ、自分では、変えられないことばかりです。

相手は、変えられないと、よく言ったものです。

しかし、それらのことは、自分に、変化を与えてくれるきっかけとなるはずです。

言い方悪いですが、自分を見つめるための。。。道具。

そして、修羅場だった現実が、深く、深く、自分と対峙する尊い場に変化していきます。

あるいは、しばらくは、自分の感情や、心を見つめることを恐れて、別の仮面をつけて、役を演じることも、可能かもしれません。

40数年・・・私も、そうして、借り物の自分を作り上げていきました。

それを、突き崩したのは、子どもの一大事だったわけですが。


>それはターゲットを摩り替えただけなのかな・・・


それは、私にもわかりません。
でも、葵さん自身の中に、答えは、すでに、あるのでは
ないのかなと、感じました。

目をそらさずに、存分に、自分と向き合うことだと、私は、思いますよ。

自分と向き合うことが、唯一、納得と、理解を得る方法ではないかと、思います。
2009-07-10 Fri 21:36 | URL | りんりん #-[ 内容変更]
「執着を切る」ですか・・・
私は未だに見果てぬ夢を捨てきれないでいるのかな・・・

私は親に対してよりも、姑に対しての方が怒りが強いんです。
それはターゲットを摩り替えただけなのかな・・・
そこに私の甘さがあるのかもしれません。
(未だに親を護りたいという・・・)
だから姑に執着するのかもしれません。

あーわからなくなる。
ごめんなさい。独り言です。

考えるヒントをありがとうございました。
2009-07-10 Fri 19:50 | URL | 葵 #h/UBT/72[ 内容変更]
らんでるさんへ
いっそ、罵って、殴られていたほうが、
ずっと、楽だった。

今度こそ、今度こそ、

分かってくれると、期待を抱かせて、

菩薩の顔に、飛び込みたくなる。

でも、次の瞬間、奈落に落とされるのは、

もう、きまりきったパタンのはず。

知っていたはずなのに、

もう、ずっと、昔から、わかってたはずなのに、

それでも、なお、私の、愛されたい

と、思う気持ちをもてあそぶ、鬼。


母と娘とは、まっこと、ややこしいもんです。

このような、暗い場所に、勇気あるコメント、ありがとう。(笑)

とても、力づけられました。

共に茨の道を歩む人へ。

2009-07-10 Fri 19:44 | URL | りんりん #-[ 内容変更]
どうしても、母親に、なかなかとどめがさせなかった、らんでるです。
彼女は、やすやすと何度でも改心し,簡単に言葉を翻す。
劍先は、先日まで、彼女の肌をぬるりとすべっていたのでした。


「殺す」ということは、執着を切るということだったのだ。色付きの文字

本当に、そうでした!!

心で母親を殺してから短期間で,長年の肩こりと猫背が劇的に改善しました。 母は,重かったです。                                          

2009-07-10 Fri 06:05 | URL | らんでる #-[ 内容変更]
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