author : rinrin
お母さんは、心の基地【不登校】
2011-01-08 Sat 12:02
母親というものは、子どもにとって基地なんですね。
よく、飛行場や、港に例えられますが、
飛び立つ飛行機にガソリンを入れ、
帰ってくる飛行機には、メンテナンスをする。

それが、家庭の役割なのだと思います。

私自身、小学校1年の時に、
不登校らしきものを経験しています。
もう、はるか数十年前のことですが、
学校へ行こうとすると、お腹が痛くなって
誰もいないだだっ広い部屋に、ひと組ぽつんと布団を敷いて
横になっていたことを覚えています。

家から出られない。
学校へ行くのが、恐怖だと
その時、感じていたと思います。

この恐怖感は、今、私が学校へ行ったら、
知らないうちに、おうちが無くなるかもしれない
そういう不安でした。

もっといえば、おかあさんが、おとうさんとケンカをして
いなくなってしまうかもしれない。
おかあさんが、泣いているかもしれない。
だから、私が、おうちにいて
おかあさんを引きとめなきゃ、そばにいてやらなきゃ

と言っても、母親は、
自営のために、仕事場にいて、
結局は、1人で、寝てたのですが。

そんな神経症的な思考が、私を家に引き留めていたと感じます。

母親の不安定さが、私自身の心に通じて
おかあさんを守らなくてはならない、そう感じていたのだと思います。
家が安心な場所でないからこそ、
家を離れられない・・・
皮肉な話でした。



そして、我が子が、幼稚園の頃でした。
1つ違いの兄弟でしたので、
娘は、一足先に、幼稚園に行き始めました。
そして、幼稚園から帰ってきたら
必ず、ゴミ箱を確認するようになりました。

自分のいない間に、
母親と弟が、何を食べたのか、
確認の作業でした。
それは、まるで、何かを監視しているようにも思えました。

自分がいない間に、何かが起こるかもしれない。
お母さんが、不安定であることへの恐怖。
残してきた、私と弟を彼女は、監視し続けました。

当時、私は、娘がゴミ箱を確認する意味がわからなくて、
それがまた、監視されているようで、結構なストレスになり
むごいことに、ゴミ箱の中身を、
見えないように、してしまったことを覚えています。

今、思うと、私の不安定さが、
彼女が子どもらしい感情を出すことを
禁止させてしまいました。

結局、娘も、その呪縛から逃れることができず
長い間・・・、心を閉ざし続けていました。

ほんとに、むごいことをしてしまいました。

子どもからの、監視の目は、
親からの監視の目の*逆転現象もありますが、
もうひとつには、
母親の不安定さ、危うさを感じた子どもが、

「私をあなたの子どもにしてください」

「安全な港になってください」

そんな訴えがあるのだろうと思います。


そういうときは、子どもは何をして欲しいわけではなく、
ただ、おかあさんが安定し、しっかりとそばにいてもらいたいと
願っているだけだと思います。

そこには、あれこれと方法や画策は必要ないと思うのです。
中途半端に、きょろきょろして、あっちに相談に行ったり、
こっちに相談に行ったりする必要はないのではないかと感じます。

どちらも、気もそぞろになるよりは
まずは、うろうろせずに、静かに子どものそばにいてやり続けることも、
必要な時期もあるのではないかと思います。

子どもの目を盗んで、騙して画策しても、子どもは、
お母さんの行動、態度、口調、雰囲気で、ちゃんとわかっています。
そうやって、子どもを遠ざけたり、操作すればするほど、
子どもは不安になっていきます。
そうしたら、ますます、おかあさんから
離れられなくなるという悪循環に陥ります。

その時期を考えずにお母さんがさまよい続けたら
子どもも、また、お母さんの不安に引きずられて、
ずっとさまよっていかなければならないのではないかと感じます。
子どもは、ただ、おかあさんが黙って、そこに居てほしいだけなのですから。

どうしても、きょろきょろしたくなったら、
ただ、子どもを動かす方法を求めている時なのではないか?と
心の中を見つめて頂きたいと感じます。
子どもを動かす方法など、どこにもありません。
きっと、誰に聞いても、答えなど返ってきません。

ただ、カウンセリングを受けたら
どうにか、解決するなどとも、私は思いません。

やみくもに動くよりも、自分の家族の状態が、何を大事にする時期なのかを
見定めるのも、また大切なのだと思います。


*逆転現象:親の過干渉、過保護が行き過ぎたり、家庭内の「独自の理不尽なルール」が多すぎるとき、子どもは、常に監視されることになります。監視していないと、おかあさんが不安になるからですね。
「逆転現象」とは、監視された子どもからのやり返しの1つで、「私がこんなに苦しいのに、なんでわからないのだ」という究極の訴えです。家庭内暴力、暴言、逆監視などがあります。
娘が、ゴミ箱の確認をやっていたのは、この「逆監視」ですね。

また、独自の理不尽なルールとは、世代間連鎖によって母親が前の世代から受け継いだ遺物のことです。
カテゴリ「不登校の軌跡」あるいは、「コップの記憶」などの記事を参考にして頂けたらいいかと思います。


      
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